コラム

きっと明日は

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白状しちゃうと。

昔のハリウッド映画では年がら年中出てきてた(最近もたまにあるw)、いわゆる『Sweep off the girl’s feet, kiss the girl passionately, and say ‘I love you more than anything!’』のシーンに、結構最近まで(笑)憧れを持ってたアタクシ。

お姫様抱っこにもちょこっと憧れてたし、『結婚したカップルが新居に初めて入る時、お姫様抱っこで入ると幸せな家庭が築ける』とか、割と信じてた……というより、信じたい方だった(さすがにこれは、現実的に色々と無理がありそうな気はしてたけどw)。
幾つになっても夢見る乙女と言えば聞こえは良い(?)けど、現実直視しろよ!とツッコミ入れたくなるような部分があるのは自分でも認めてるw
父が事業に失敗する前の温室培養な箱入り娘のままで育ったなら、そのままでも悪く無い人生を送れてたと思う。実際、その後でも色々あって、シンデレラもどきを地でやれる道もなきにしもあらずだった……選ばなかったけど。

恋に恋するお年頃だった時に経験した衝撃と損失が、人を心底から愛するって機能を麻痺させてしまって、また、それが故に、愛されることに怯えているのに餓えているというアンバランスな状態になってしまった。
自分を好きだと言ってくれる人にすがりつき、自分も好きになる。
恋愛に関係無く、決して誰かを嫌いにはなれず、例え、多くの人に疎まれてるような人でも良い所を探して好きになる(そうゆうのって、一部の人達には反吐が出るほど嫌われる行為らしいけどねw)。それは全て、大切な誰かを失くすこと、自分が置いていかれてしまうことが怖いから。
私だって然もない人間だから、生理的にダメって人が現れたとしても仕方無いことなのに、そんなことになろうものなら、体調崩すほどの自己嫌悪に陥る。

……完璧に、何処かが壊れてる。

そんな私に、真実の愛を見抜ける目など持てるわけも無く。
全く愉しい想い出が無いとは言わないけど、結果的に、苦しかったり辛かったりな方が多い恋愛ばかりになってる。自分でそうゆう恋愛を無意識のうちに意図して選んでるんじゃないかと思うくらい。変な言い方だけど。

最初に、”結構最近まで” と言ったのは、そんな私の目を覚ましてくれる人に出逢ったから。恋愛相手ではなく、師匠だけどw

「夢を見ることは悪いことでは無い。それどころか、貴女の憧れのシチュエーションだって叶えることはできるのよ。”もし”、貴女が心から自分を許して、愛して、自分の足でしっかりと立ち上がることができたなら、その時には全て叶う。貴女を待っている人も居る(のが分かる)しね」

人は独りでは生きていけない。産まれる時から両親があっての自分で、大人になって自分の手で生計を立てられるようになったって誰かの助けを何処かで受けてる。にも拘らず、産まれてくる時も死ぬ時も独り。
独りでは生きていけないけれど、独りで生きていく強さも必要。それが生きるということ。
自分というものをしっかり持っていなければ、何も始まらないし、本質を見極めることもできないし得ることもできない。
逆に、グラウンディングできてさえいれば、自分の往くべき道は簡単に見つかるし、真の愛だって、探さなくても向こうからやって来てくれるのだ。

まだ夢を見続けてはいる。プリンスチャーミングに会える日の夢。
でも、以前のような白昼夢では無いし、見猿聞か猿をするのもヤメた。しっかり目を見開き耳を澄ませて、全ては夢ではなく現実になるのだと思って、まずは自分が今なすべきことに精力を注ぐ。それだけで、随分と色んなことが、色んな素敵な夢が、現実味を帯びて来た。
そうしたら、自分の心の声を、やっと聞いてあげることができるようになってきた。
自分に愛されて幸せに輝く自分に逢える日も、きっと、すぐそこ。

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